三国志5プレイログ「二国志」~第六章:三軍既惑且疑、則諸侯之難至矣

準備期間10回中6回目が終了した。


おかしい。何かがおかしいぞ。論理的に考えて『二国志』のルールは寡兵が有利な筈なんだ。ゆえに僕は孫観をどんな状況でも対応できる武将として強化することに決めた。セオリー通りのはずなのに三国志5経験者の悠真とは陣容がまるで違う。

悠真「二喬を作ろうかと思ったのにおっさんが二人増えてしまったな。美女ばかりで見栄えの良い軍隊だったのに、まるで上等な料理に蜂蜜をぶちまけられたかのような心境だ」


僕と悠真軍の違いは説明するまでもなく配下の数だ。僕は2人なのに対して悠真は6人も配下の将がいる。ひょっとして武将を多く集めた方が有利なのか?僕は何か思い違いをしているのでは?いや、攻撃力が低くて何の特殊能力もない武将をかき集めたところで孫観と治療の能力を使う僕には勝てないはずだ。攻略本を必死に読み返しながら、僕はそう結論づけた。


悠真「それじゃあ、7回目のサイコロいっくよー!孫子から良い言霊になりそうな文章をみつけたんだ!次は関銀屏に挑戦してみようかな~!」

もう7回目!?あと4回しか言霊を使えないのか?お、落ち着こう、三国志5は寡兵でいけるはずだ・・・いや、ちょっと待って!考える時間をくれ!僕の願いも空しく7回目のサイコロが振られた。


陽介「僕の天命は10。言霊の数が3つか」

悠真「俺の天命は7。7回目のサイコロで7が出てしまったな。まさにラッキーセブンな展開といえるだろう」

天命が7では言霊の数が2つと少ない。いったい何がラッキーだというのか。僕は悠真の言葉を笑って聞き流す。しかし自分は間違っていたのだ。この時の悠真は間違いなく運が良かった。

悠真「さて、俺から言霊を唱えても良いのだけど・・・どうする?お前が先に呉子を引用するかい?」

悠真が僕を挑発している。もし悠真がこの2つの言霊を使って武将を作ったのならば、三国志5は・・・いや、『二国志』は間違いなく武将の数で優勢が決まる。三国志5を熟知しており『二国志』を発案した悠真ならゲームが始まる前に必勝の手を打ってくるはずだからな。したがって僕は悠真の一手を次の行動の指針にするべきなのだけど。

陽介「僕からいくよ。自分なりに二国志の必勝法を思いついたからね」

僕は何を言っているんだ!挑発なんかにのらないで悠真が行う次の一手を観察するんだ!もし奴が武将を作ったのならば僕も武将を増産する方針に切り替えればよい!今から悠真の真似をすれば少しくらい武将の数で劣っても無双と応射持ちの孫観がいるので空しく惨敗するようなことはないだろう。悠真は『必勝法?ぜひ見てみたいな』と、僕を嘲笑うかのように挑発を続ける。くっそー!馬鹿にしやがって!

陽介「それじゃあいかせてもらうよ!呉子曰く!長者は弓弩を持ち遠方を望むべし!長者持弓弩チャンジャアチィコンヌゥ!」

孫観が『遠矢』を覚えた。




『遠矢』は弓の射程を1つ増やす特殊能力だ。射程の短い相手を遠距離から一方的に攻撃することができるし、砦で敵を食い止めている味方の後ろから無傷で援護することもできる。弓を打ち返す『応射』と組み合わせれば同じく遠矢で一方的に弓攻撃を加えようとやってきた敵を無力化して接近戦による戦いに持ち込むことができるだろう。

陽介「連続でいくよ!悠真が何を考えているか知らないけど僕だって勝算があるんだ!呉子曰く!父子の兵は前進すれば阻む者がなく、後退すれば追う者がいない!進不可当チィプゥクァダン退不可追トゥエイプゥクァツェイ!」

残り二つの言霊を使って孫観に『速攻』の能力を覚えさせた。




『速攻』は武将の移動力を増やす特殊能力だ。『だからどうしたの?攻撃力か防御力を上げる能力や陣形のほうがいいんじゃない?』って考え方もあるかもしれないけど、僕が孫観に覚えさせようとしている特殊能力の組み合わせ(攻略本をざっと眺めた知識)は以下のようになる。


一人の武将は能力を6つ覚えられるみたいだが、6つ目を何にするのか現段階ではしぼりきれない。ゲーム開始後に言霊でつけかえて対応すれば良いだろう。では、この5つの特技でどのような戦術を考えているのか?ものすごく簡単に描くと以下のようになる。


例えば守戦の場合。上図のように孫観が要害に陣を構えるとする。戦の常道として敵は包囲殲滅を狙ってくるだろう。図のように三方から囲まれてしまえば壊滅はまぬがれないが、無双の能力と奮迅(隣接する全ての部隊に攻撃をする)を身につけることにより弱将ならば粉砕、猛将でもうかつに近づけない局面を作ることができる。そこを遠矢で牽制するなどして守り抜くのも良い。しかし『速攻』の特技を身につけることにより戦術は劇的に広がるんだ。例えば下図。


『速攻』で機動力を上げた孫観に敵の側面を奇襲させる。三国志5では側面や背面からの攻撃は絶大な威力があるようなので敵の軍団がよほどの強兵でない限り半壊くらいはさせられるだろう。あとは治療(負傷した兵を回復させる)持ちの君主を後詰めに用意するなどして包囲しかえすか孫観を治療してヒットアンドアウェイを繰り返しても良い。包囲殲滅に対して各個撃破で対抗するなど用兵家の冥利に尽きると言っても過言ではなく、誘惑に負けて戦争にロマンを求めたあげくに国が滅びたという悲劇も少なくはないが、孫観を強化するのは悪くない戦略じゃあないかな。これが二国志寡兵有利論の概論なのである。

陽介「故に僕は間違えていない。悠真は女の武将を揃えることに夢中になっているだけだ。僕が未プレイだと思って余裕をかましているだけなんだ。僕は負けない、僕は負けない、僕は・・・」

悠真「孫子曰く!善く攻撃をする者を相手にすると敵は守るべき場所がわからなくなる。故善攻者クゥシャンコンジャア敵不知其所守ティプゥチーチィスォシャオ!」




僕が妄想をしているうちに郭氏(カクシ)という武将が誕生した。

悠真「郭氏というのは曹操の息子である曹丕の正妻だ。美人だったらしいけど、親世代である曹操が旗揚げしたばかりの189年から開始するつもりだから子供っぽい画像にしておいたぞ」

陽介「そ、そうなんだ。悠真は女の子のディティールに凝っているんだね・・・」

『あたりまえだろおお!つーかお前はさっきから包囲やら殲滅だの独り言をぶつぶつと呟いてなんなんだよおおお!』と騒ぎ出す悠真。こいつは一見、女武将ばかり作っているトンマに見えるけれども騙されてはいけない。やはり悠真は2つの言霊で武将を増やしたじゃないか。これで確定したも同然、やつは数の力で僕を押しつぶすつもりなのだ。言霊はあと3回しか使えない。もう孫観の強化は諦めて僕も武将を増やしたほうが良い。そうしようと決意した時、ふいに悪魔が囁いた。

悠真「ああそう、お前さあ。そんなに一人の武将ばっかり強くしちゃって。他の君主に引き抜かれたらどうするの?」

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