三国志5プレイログ「二国志」~第二十一章:雖有闘心、随之死矣

190年3月 陽介のターン



陽介「この天命数の差は凄い!このターンで国力を増強させるぞ!」

悠真「うう・・・ううう・・・」

悠真には申し訳ないけど今月の言霊で永安を防衛できる体制を整えてしまおう。落ち込んでいるみたいだけど天下三分の計を実行できただけで満足してくれよ。これだけのチャンスを与えられても僕の方が劣勢なんだよ!?

陽介「言霊4つを一方的に使えれば何だってできる。孫堅と同盟をして(たぶん呉子に外交の文言は残っていない)悠真の長沙攻めを一緒に防衛したりするのもいいなあ。なんだったら程普の忠誠度を下げて引き抜くことも可能だろう。夢が広がるなあ!」

夢想の世界を漂うのはやめて現実に戻ろう。三国志5では1月、4月、7月、10月に都市の民忠が60以上にしないと反乱が起きてしまうらしい。僕と悠真は反乱を起きた時は敗北というルールを取り決めた。そして僕の所有している都市の民忠はというと。


陽介「上庸と永安の民忠度が60よりも少ない。これを言霊無しで上昇させられれば良いんだけど。ねえ悠真、攻略本には『巡察』というコマンド民忠を上げられると書いてるよね?これってどういうこと?」

僕が質問をすると悠真は『また言霊が0!どうして・・・なんで・・・こんな・・・理不尽なことがオレの身ばかりに』などとほざいた後、キリッとこちらを向いて言った。

悠真「巡察は君主か担当で『特殊』というコマンドを割り当てられた武将のみが実行できる。民の声を聞くコマンドであり必ずしも米の施しが実行できるわけではないが人口20万の都市では米1000にあたり民忠は『1』上昇するだろうな」


なるほど。それでは曹節に特殊を担当させて巡察をさせよう。経験値がたまって特殊能力を覚えるかもしれない。

陽介「永安の民忠は54だから6000ほどの米を施せば良いわけか。たしか8000の兵糧があれば4万の兵を30日間合戦で食わせられるわけだから、2万3千の備蓄がある僕なら6000くらい施しても余裕があるはずだ・・・おや?」


陽介「担当で『特殊』という項目が出てこないぞ!?これでは曹節(今は人事担当)に巡察を実行させられない!」

僕が戸惑っていると悠真はやれやれという仕草をしながら説明を始めた。

悠真「軍事、内政、特殊など武将に担当させるコマンドは1月、4月、7月、10月にならないと変えることができない。説明しにくいけど『特殊』を担当している武将のみ、いつでも他のコマンドへ変化させることができる。この辺はコンシューマー版の三国志5や携帯機版の三国志(三国志5に似てる)とは違うので戸惑う人もいるだろうな」

『ちなみに陣形の変更などもPC版と他のそれとは違うんだぜー』と解説を付け加える悠真。そうだったのか。僕は未プレイだったから巡察という項目の存在を今知ったくらいだけど、PC版と仕様が異なっているのに気づいて慌てたという人は多いかもね。世界に一人くらいブログでプレイログを書きながら慌てて解説を書いているという者もいるかもしれない。

陽介「今は3月だから君主か元々『特殊』を担当していた者にしか巡察ができないのだ。ええと、僕の配下で特殊を実行できるのは?」


陽介「特殊を担当しているのは上庸の張遼と永安の廬植だけ!?あとはみんな人事か」

うーん、民忠が足りないのは上庸と永安なのだし丁度よかったのかな?悠真の話では20万の都市で兵糧を1000施すと民忠が1上昇するという話だ。しかも必ずしも施すことにはならず民の声を聞くだけでコマンドを消費してしまうこともあるらしい。コマンドの空振りを恐れずに2都市で施しをすると60以上の値にするには13000の米が必要となるんだよな。

陽介「たぶん僕は永安で6000の施しをして上庸は言霊で民忠を上昇させることになるんだけど、天命システムのせいで相場がおかしくなっていないか?今は天命=14なので言霊1つで民忠は『14』上げることができる。だけどこれは兵糧に換算すると『14000』になるのだ。言霊を1つ募兵に使うと14×1×100=『兵1400』となり、金に換算すると『金1500』にも満たないが『兵糧14000』と等価になる」

まあ相場なんて言霊による外交終結を成した時点でぶっ壊れていただろう。なんせ並大抵な金では不可能な同盟を文言一つ呟くだけで可能にしてしまうのだ。

陽介「唐突に相場の話をしても非効率なプレイをした際の言い訳にはならないよな(笑)。とにかく今は民忠と兵が足らないんだよ!そして次の月は言霊が0で訓練くらいしかやることがなくなっているかもしれないんだ!なるべく言霊は同盟や民忠の上昇に使った方が良いらしいと頭に入れつつ、今必要なこと、今しなければいけないことをするんだ。コマンドで永安の民忠を60にしよう」




陽介「よし、次は言霊で上庸の民忠を上昇させるぞ!呉子曰く!君主は道、義、礼、仁の4つを守らなければいけない。仁は業績を保ち成果を守ることができる!仁者所以保業守成レンジャアスォイーパオイェシャオチャン!」




僕は上庸の民忠誠度を65にした(天命×言霊数をプラス)。

陽介「上庸の民忠誠度を上げたら名声の値も上昇した。このまま残りの言霊も民忠の上昇に使いたくなってきたけど(笑)、自分が四面を敵に囲まれている事を忘れてはだめだ!呉子曰く!武侯は呉起の進言に従い兵車、騎馬をあたえた!於是武侯従之イーシィウーホゥソンチィ兼車五百乗チェンチャアウーバイチャン騎三千匹チィサンチェンピィ!」




言霊で永安の予備兵を4200増やした(天命数×言霊数×100)。訓練度と士気は君主で募兵をした際の値になっている。

悠真「おいっ!あーあ、もったいない。未プレイだし仕方ないか。あとでもっと効率の良い兵の集め方を教えてやるよ。その際に俺もわざと同じように言霊で予備兵を増やしてやるから」

えっ?なにその効率の良い募兵の方法って?何か間違ったことをしたの?民忠を上げるのが正解だったの(泣)?

陽介「・・・ここからさらに募兵をして兵を増やすよ。まずは参謀を同じ都市にいる孫観に戻して、廬植が多くの兵を率いられるよう『振威将軍』へと昇進させる(支払わなければいけない給料も高くなる)」



陽介「そして『特殊』を担当している廬植を軍事担当に変えて募兵だ」



陽介「うーん。予備兵は8000、そして僕に配備されている兵が5000いるのか。『無双』で包囲効果を無効にして鶴翼の陣で敵を殲滅できる君主陽介に兵を集めるのも悪くはなさそうなんだよな。だけど武将として完成されているのは廬植の方だし。荊州へ攻め込むには廬植、永安で防衛をするなら僕に兵を配備したい。どちらにも即対応できそうな廬植に兵を集中して配備しよう」

なんだか初めて普通に三国志5を楽しんでいるような気がするよ。途中はちょっと普通じゃなかったけどね。


陽介「よし!これで兵の編成は完成だな。とりあえず2都市を保持しなければいけなくなった孫堅軍5万は攻めて来なくなったはずだ」

コマンドはあと1回残っている。武将に命令をしてできる事といったら張遼で巡察するくらいだ。担当が人事ばかりなので内政も訓練もできない。4月になったら担当を良く考えなければいけないなあ。

陽介「3月最後のコマンドは呉敦への褒美にしよう。武将は7人に増えたけど、やっぱり引き抜きは怖いよ。それにただ一人でずっと漢中を守ってくれているしね」



といいつつも、孫観の忠誠度を3上げるためだけにコマンドを使ってしまった(笑)。だって孫子の言霊で最大15まで忠誠度を下げられてしまうんでしょ?いくら相性が同じといっても何かの間違いで引き抜かれたら怖いからね。

陽介「それじゃあ3月の行動を終了させようか。今月の募兵で情勢はこのようになった。


上庸の兵は0だけど5日遅れでなんとか救援にはいけるのかな。残念ながら永安から漢中へは10日かかるので辿りつく頃には陥落しているだろう。そして孫堅の総兵力を調べてみたら5万7千にまで増えているのを確認した。僕は言霊まで使用して8千の兵を増やしたのに同じくらい兵を増やす孫堅は何をどうやっているんだろうね。劉表との同盟があるとはいえ安心はできないので今後も兵をかき集めなければ。

陽介「それじゃあ3月のターンを終了させるよ」

悠真「ぬるいな!」


僕のターン終了まぎわに絶叫する者が一人。なんだってんだよ、自分のターン開始を待っているあいだにお茶でも冷えたというのか。

悠真「そのようなプレイでは上級のAI相手には勝てないぞ。もっとこう・・・」

陽介「じゃあ終了させるね」

全力で兵を集めたというのに、これ以上何ができたっていうんだよ。うるさいので、さっさと3月のターンを終了させよう。


190年3月 悠真のターン

特に何も動きは無く悠真のターンが始まった。


悠真「お前のやり方は正攻法ですらない。このゲームはもっと計略・謀略を使って仮想敵国を掻き乱すものなんだ。まあ手本を示してやるから見ていろよ?」

そして悠真はあるコマンドを押した。



悠真「あれ!?実行できないぞ!!なんでだろう・・・おや?」

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