三国志5プレイログ「二国志」~第十二章:故兵聞拙速、未賭巧之久也

189年12月 陽介のターン



言霊の力で悠真と同盟を結ばされてしまった。これによって僕は荊州への道が閉ざされてしまい、董卓や劉焉と戦うか馬騰のいる涼州に進出するしかなくなった・・・ように思えるが。


陽介「僕も言霊を使えるから悠真のとの同盟を破棄するのは簡単なんだけどね。3ヶ月の同盟になったのは天命×言霊数で3となったのだろうな」

悠真との同盟は『敵の謀略を防ぐ』等の文章を言霊にすれば破棄できるだろう。それよりも問題は董卓と同盟できないことが判明したことである。米を手土産にしてみたり色々と額を試したのだけどダメみたい。


陽介「隣接している勢力とは同盟しにくいのかと思い益州の劉焉(成都にいる人)と同盟を試みてみたのだけど、こちらは可能なようだ」



だから劉焉と同盟をして共同戦線を張り董卓の人材を取り込みながら富国強兵を行うという選択肢もある。何とか賈詡を引き抜ければ総じて知力の低い董卓軍を翻弄するのは容易だろう。というか一人プレイではそうしたい(泣)。

陽介「だけど益州に籠もって内政をするのは得策ではないだろう。理由としては劉焉との同盟資金をいつまで払い続けられるかわからないというのが一点、呉子の言霊は合戦に向いているので富国の速度では孫子を使う悠真に負けてしまうのが一点、あと最近気づいたんだけど『襄陽』という都市を悠真に取られたら非常に不利になるという事情もある」


『襄陽』は赤い丸をつけた場所にある荊州の都市だ。人口は漢中の二倍、金の収入に関わる商業の開発上限値が高く兵糧の収穫高も多い。襄陽は経済的重要拠点といえるのだが、まずいことに悠真のいる上庸から経路がつながっており、189年現在では合戦向きの武将は駐屯していないので、いずれ悠真が侵攻するチャンスは到来してしまうのだ。漢中に僕がいるかぎり悠真が拠点として進出でいるのは襄陽しかないしね(笑)。そして下の図を見てほしい。


ここ何度かのやりとりで分かったのだが『二国志』では金と米などの物資が三国志5を普通にプレイする時よりも重要であることが身にしみた。相手の物資を焼き払う言霊なんてものがあるし、僕はともかく悠真なんてあと数千の米を失えば滅亡してしまう。そんな物資欠乏の際に助けてくれるのが商人の存在なのである。商人は上図に見られるように8都市しにしか常駐していない(たまに漢中とかに来てくれるのかは不明。たぶん来ない)。僕がいる漢中から最短で狙える商人常駐都市は長安と成都であるけど、前回の投稿に書いたとおり陥落させるのは難関だ、無理だ、不可能だ。しかし悠真の隣接している襄陽は比較的容易に攻め落とせて部類に入るだろう。

陽介「ここずっと考え続けてきたのだけど、やはり二国志における呉子使いは合戦をし続けなければだめだ。戦いに勝ち続けて最大版図を得たのちに引き際を逃して敗北。そして国が没落、滅亡したなんて事例は歴史上多く見られる。戦史の本を読んだ者ならば人生の反面教師としたい戦略だろう。呉子にだって『五勝者禍(5回も戦争をして勝つような者は滅びる)』と書いてあるじゃないか!」

このまま僕はバーサーカーのように合戦をし続けなければいけないのだろうか。兵だってそんなにいないのに。


僕達が勝手に決めたルールのとはいえ呉子を用いている自分をバーサーカー呼ばわりしてしまうのは呉子の作者である『呉起』に失礼であろう。とはいえだ、落ち着いて考えてみると無闇に合戦を行うことは褒められたことではないにしろ、悠真を上庸から追い出して襄陽へ直行できる経路を失わせるという戦略はありかもしれない。要は悠真さえ倒せば僕の勝ちになるのだから狂戦士のように全ての勢力に合戦をしかけまくって天下統一を狙わなくても良いんだろう?大陸を一統するという普通に三国志5をプレイする際の思考に囚われ過ぎているのかもしれない。呉子を使って『ほぼ確実に勝てる』というアドバンテージを生かして相手の領土・経路を追い詰めていく。それが二国志呉子使いによる正しい戦略の捕り方なのである。


悠真を上庸から追い出すと上図のように永安へと逃げる。そして僕は全兵力を上庸に移動することになるので漢中はもぬけのからになる。隣にそんな都市があれば董卓や劉焉が見捨てておくはずがないので当然占領されることになるけど仕方がないだろう。董卓とは同盟ができないんだし、戦略目的は『悠真が襄陽へと進攻する経路を失わせる』ことだからだ。呉敦を単機で特攻させる『悠真の兵糧を欠乏させる』戦略を採用すると下図のように手薄になった上庸へ劉表が進攻してしまう恐れがある。


襄陽から劉表軍を動かしてしまったら最悪だ。上庸の呉敦は漢中へ退却させざるを得ないし劉表軍の兵が分散してしまうので悠真に江陵攻略の機会を与えることになってしまう。僕は数万の兵を擁する劉表軍により益州に閉じ込められてしまい董卓と劉焉に貢ぎ物を送って延命をはかっているあいだに、富国強兵を成した悠真は手薄になった劉表領に進出するのである。

陽介「非常に単純な話を長々と思考してしまったが僕も悠真も一手間違うと滅亡してしまう状況なのだ。慎重に慎重を重ねて導いた戦略を実効に移すぞ」

悠真「長いって何が?何がどこが長々としてるの?」

陽介「いくよ!呉子曰く!敵が容易に前進や後退をできない状況ならば進攻して戦いを強制せよ!可来而前クァライアルチェン!」




陽介「よし!悠真との同盟を破棄したぞ!」

悠真「う・・む・・」

12月はお互いに言霊をぶつけあっただけで終わったようだ。もし悠真が董卓と同盟していたら訓練士気上昇等に言霊を使えたんだけど、さすがにそれはなかったね。呉敦に募兵をさせて孫観に兵力を集中させよう。このターンに悠真が兵糧を温存するとは限らないからね。退却は許されない。上庸はかならず奪取しなければ。



陽介「悠真!覚悟はいいか!?いくぞお!」

悠真「・・・こいよ・・・」

えっ?もうちょっと怖がってほしいんだけど?

陽介「ほ、本当にいくよ?ああ、どうせ戦わずに永安へ逃げるから構わないってこと?」

なんだか悠真が強気だから心配になってきたじゃないか。そういえば本来ならば董卓の兵と攻め込むつもりだったんだっけ?ううう・・・悠真の兵力は4万なんだよな。


悠真「こいよ・・・こいよ・・・どうせ董卓と同盟できなかったんだからお前は攻めるしかないんだろ?俺はここで兵糧米0になっても良いよ!桂陽に辿り着くまでに言霊で米を増やせばいいからな。まあけど負けるつもりは無い。今度こそ合戦で粉砕してやる!」

陽介「そうか。ならば僕は戦略拠点の上庸を獲って襄陽を狙わせてもらうよ。この合戦で勝負が決まるかもね」

孫観だけでは遠距離から楊醜に火矢を撃たれる。弓の範囲から逃げたら兵糧庫を取られて撤退するしかなくなる。君主が討ち取られてしまえば負けてしまうけど2部隊出撃させなければな。


孫観は鋒矢の陣型、そして僕は鶴翼の陣型だ。襄陽の戦場が山とか森がいっぱいあれば有利になるはずだ!いけ!恐れるな!呉子の力を信じろ!前へ進むんだ!



悠真「兵糧が尽きる前に勝負を決める。天命は俺にある!」

陽介「う、ううう、くっそおおお!いけよおおおおお!」


悠真「馬鹿が!たった一度のまぐれ勝ちで調子に乗りやがって!四万の兵で潰してやる!」

漢水の戦い

残り30日 武将配置のターン

陽介「せ、戦場はどうなっているんだ?森があり兵糧庫を守りやすい地形ならば多少の兵力差があったって!」

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